難波弘之「元祖オタクでした」SFテーマに27年ぶりソロアルバム
「プログレの貴公子」の異名をとる人気キーボード奏者・難波弘之(59)が、ソロ名義としては27年ぶりのアルバム「Childhood’s End~幼年期の終り~」(キングレコード)を発売したのを記念して、全国3カ所でライブツアーを行う。
ソロ名義作品としては「N氏の天球儀」(1986年発売)以来、通算6枚目のアルバム。SF&宇宙をテーマにした壮大なサウンドが繰り広げられるプログレッシブ・ロックの真髄をいく作品として大きな話題を呼んでいる。
ミュージシャンをはじめ、作曲家、プロデューサー、SF作家、東京音楽大音楽学部教授など様々な顔を持つ難波だが、アルバムが27年ぶりになったのは「ものすごい数のバンドの仕事をしていまして、ライブやCDに関わったり、大学では週1回講義があったりとか、そんなことを20年以上繰り返していたら、いつの間にかこんなに時間がたっていた」からだ。
SFをテーマにしたのは、昔から好きだったから。「ミュージシャンになる前は元祖オタクだったんですよ。中学2年のとき、『宇宙塵(うちゅうじん)』というSFの同人誌活動をしていました。先輩に荒俣宏さんや清水義範さん、夢枕獏さんといった作家がいらっしゃって、一緒にSF活動をやっていました」。
34年前に発売したファースト・アルバムも1曲ずつ自分の好きなSFのタイトルを付け、その小説からインスパイアされた曲を書くという内容だった。「今回も好きなSFをテーマにして、そこに宇宙を題材にしたクラシック曲やSF映画音楽のカバーを入れてほしいというレコード会社からの要望もあって、このようなアルバムが出来上がりました」。
「Introduction~ツァラトゥストラはかく語りき」をはじめ、「来るべき世界」「虚無回廊」「今夜限り世界が」「でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション」「さよならジュピター~木星の彼方へ(組曲「惑星」より「木星」)」「Ultra Q」「柔らかい時計じかけのオレンジ」「Earth Side」「目醒めの空(あお)」の全10曲収録。
「題材選びに時間がかかりまして、自分の曲よりもカバー曲の選曲に悩みました。そのためにSF映画を見直したり、サントラを聴き返すといった作業をやり、僕の世界にアレンジできるもの、ロックで表現できるものを探すというのが大変でした」。
シンセサイザーが響き渡る壮大なサウンドで始まり、オリジナルの新作による歌とインストゥルメンタル、クラシックやSF映画のカバーなど「難波弘之の世界」を堪能できるスケールの大きなアルバムに仕上がっている。また、CDジャケットには、人気イラストレーター・YOUCHAN(ユーチャン)が手がけた色彩豊かなイラストが描かれており、視覚的にも楽しめる1枚だ。
「『来るべき世界』は、手塚治さんが昭和20年代に描いた有名なSF3部作の中の1作のタイトルを借り、昭和20年代の日本の子どもたちが夢見たであろう未来世界というテーマで始まって、小松左京さんの未完の小説と同じタイトル『虚無回廊』で、昭和20年代から40年ぐらいワープして、僕が読んできた日本のSF漫画やSF小説に自分でサントラを付け、次で歌ものに変わります。海外のSF小説の中からレイ・ブラッドベリの『今夜限り世界が』、終末が来て人類が滅んだあとに『でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション』と歌が2曲続きますが、ロボットやAIが地球に残っていて、そこにちょっとお遊びでロボットボイスを入れてみたりして、SF作品とか映画を見ているような感じで聴けるような仕掛けをして作っています。今回は、自分で作った映画のサントラを書いているようで面白かったです」
今年9月に還暦を迎える難波。タイトルの「幼年期の終り」は「英国のSF作家、アーサー・チャールズ・クラークの『幼年期の終り』という小説がありまして、それを還暦に引っかけて『まだまだ私は幼年期の終りでございます。これからまだ伸びる余地はあります』と、シャレで付けてみました」という。「プログレや僕のファンの人たち以外にもSF映画好きの人、ゲーム好きの人、アニメ好きの人などにも楽しんでもらえるんじゃないかなと思いますし、こういうことをやっているやつがいるよといった感じで気軽に聴いていただけたらうれしいですね」。
ライブは7月23日の名古屋・ell.SIZEを皮切りに、同24日は大阪・心斎橋のTHE LIVE HOUSE soma、同27日には東京・吉祥寺のROCK JOINT GBで行われる。アルバムにも参加した難波のライフワークのバンド「SENSE OF WONDER」のメンバー、松本慎二(ベース)、そうる透(ドラムス)が演奏を務める。
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