朝ドラ「ふたりっ子」舞台 通天閣地下劇場最終公演

[ 2013年7月1日 06:00 ]

通天閣の地下劇場が幕を下ろし、商店街であいさつする叶麗子(手前左)ら

 NHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台になった大阪・新世界の通天閣の地下劇場で30日、寄席の最終公演が行われ、四半世紀近い歴史に幕を下ろした。

 多くのファンに親しまれた演歌の名所の閉鎖に、叶麗子(50)らゆかりの歌手16人は感謝の思いを込め、新世界の通りを練り歩いた。歌謡ショーは地元の「新世界串かつ振興会」などが秋にも近隣ビルに開設する新劇場で存続される予定。

 新世界でたこ焼き店を営む田中正人さん(62)は「最近は若い観光客が増えたが、こんな文化もあると知ってほしい」と新劇場に期待を寄せた。

 地下劇場は1989年「通天閣歌謡劇場」としてオープン、近年は寄席と歌謡ショーを開催してきた。寄席は興行主の松竹芸能が今夏、大阪・道頓堀に開設する劇場「角座」に舞台を移す。

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2013年7月1日のニュース