松田聖子 棺にすがり号泣「懐かしいし、寂しい」

[ 2013年5月29日 06:00 ]

故・相澤秀禎禎氏と対面する松田聖子(右は沙也加)

サンミュージック相澤秀禎会長通夜

 多くのスター歌手を送り出したサンミュージック会長、相澤秀禎さんの通夜には松田聖子(51)、酒井法子(42)らかつての所属タレントも弔問に訪れた。トップアイドルに育ててもらった聖子は遺体を前に「寂しい」と号泣。現所属の森田健作千葉県知事(63)、ベッキー(29)ら約1500人が参列した。

 聖子は、長女で女優の神田沙也加(26)と参列。2人で手をつなぎ神妙な面持ちで祭壇の前へ進んだ。「青い珊瑚礁」が流れる中、サンミュージックの相澤正久社長に促され、遺体と無言の対面。声を震わせながら泣き崩れた。

 相澤さんとは約8カ月間の下宿生活で親子のような関係を築いていた。89年には独立したが、07年に業務提携契約。相澤さんが天国に旅立つ1週間前に見舞いに訪れていた。それだけにこみ上げる感謝の思いを抑えきれなかったようだ。

 関係者によると、棺にすがり、遺体に向かって何度も何度も泣きながら声を掛け、側にいた沙也加も泣きじゃくった。相澤社長によると、聖子は「今にも会長が起きてきそうです。懐かしいし、寂しい」と声を詰まらせたという。

 喪主で故人の妻てるさんに声を掛ける際も涙が止まらない。帰り際に報道陣に「何と声を掛けましたか?」と聞かれ「ありがとうございました、と言いました」と目を潤ませ3度頭を下げた。

 聖子の母で個人事務所社長の一子さんも参列。一子さんは「寂しい限りです」と沈痛な面持ちで、親子3世代で最後の別れを告げた。

 祭壇は約3万本のコチョウランや菊などで飾り付けられた。スーツ姿で明るく笑う遺影は、09年に四谷4丁目にあった旧社屋の会長室で撮影され、生前、特に気に入っていたという。

 通夜に先立ち、都内の施設に安置されていた遺体は新宿区のサンミュージックの前を通り、昼すぎに青山葬儀所へ。葬儀所では、ほぼ全社員に出迎えられた。

 葬儀・告別式は29日午前11時から同所で営まれる。千葉県の森田健作知事、西郷輝彦(66)、ホリプロ創業者の堀威夫氏(81)が弔辞を読む。

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