銃規制訴え…オノ・ヨーコさん レノンの血染めメガネ掲載

[ 2013年3月23日 06:00 ]

 1980年に米ニューヨークで射殺されたジョン・レノン(享年40)の妻オノ・ヨーコさん(80)が、事件当時ジョンが着用し血まみれになった眼鏡を自身のツイッターに掲載した。銃規制強化を呼び掛けたもので、オバマ米大統領も自身のツイッターでリツイート(転載)し賛同した。

 ヨーコさんがツイッターに投稿したのは、2人の44回目の結婚記念日に当たる20日。「愛する人の死は、ぽっかりと穴が開くような経験。33年たっても、息子のショーンと私は彼のことが恋しい」というコメントとともに、写真が掲載されている。

 片方のレンズが血まみれになった眼鏡の写真。ジョンが射殺された際に着用していて血が付いたものとみられ、「ジョン・レノンが1980年12月8日に射殺されて以来、米国では105万7000人以上の人が銃で殺されている」というメッセージ付き。「米国では毎年3万1537人が銃で殺され、美しい国が戦場と化そうとしている」「力を合わせて平和な米国を取り戻しましょう」などのコメントもつぶやいている。

 米国では昨年12月に東部コネティカット州の小学校で児童ら26人が殺害された乱射事件を受け、銃規制強化の議論が高まっている。オバマ大統領は今年1月、銃規制強化策の柱として、殺傷能力の高い自動小銃などの製造や販売を禁止する法律の制定を議会に求めたが、今月、十分な支持が得られず事実上の「廃案」となった。

 ロイター電などによると、平和活動家としても知られるヨーコさんは、これらの事態を受けて銃規制強化をあらためて訴えるためにツイッターに写真を投稿。このツイートにはオバマ大統領もすぐさま反応し、自身のツイッターでリツイート。ヨーコさんのツイッターのフォロワー(読者)数は約370万5000人、オバマ大統領は約2866万人と絶大な影響力を持つだけに、世界中で議論が高まりそうだ。

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2013年3月23日のニュース