大島監督の妻・小山明子「充実した日々でした」

[ 2013年1月16日 22:30 ]

亡くなった大島渚監督の思い出を語る妻の小山明子

 15日に80歳で死去した映画監督大島渚さんの妻で女優の小山明子(77)が16日夜、東京都内で報道陣の取材に応じ、17年間にわたる介護を振り返り「どうすれば大島と一日を幸せに生きることができるかと考え、充実した日々を送ることができた。覚悟はできていました」と気丈に語った。

 1996年に大島監督が脳出血で倒れ、女優業を休んで介護に専念してきた小山。16日は東京・池袋の東京芸術劇場の公演「女のほむら」で18年ぶりに舞台に立った。その前日に亡くなった夫を思い「稽古の時から危ない状態が続いたが、病院に間に合い、自宅に連れて帰ることもできた。私のために一番いい日を選んでくれた。(夫は)『頑張ったんじゃないの』と言ってくれると思う」と声を詰まらせた。

 「大島監督に掛けたい言葉は?」と問われて、小山は「ご苦労さま。長い間不自由な生活でした。これから好きなお酒も飲めますよ」と言って涙ぐんだ。

 「女のほむら」は、大島監督の映画「愛のコリーダ」で共演した女優白石奈緒美さんに誘われて出演。小山は毒婦と呼ばれた実在の人物高橋お伝役で、20日まで出演する。

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