70年ぶり ルパン「新作」9月に出版

[ 2012年7月25日 10:24 ]

 フランスの作家モーリス・ルブラン(1864~1941年)による「怪盗ルパン」シリーズの未発表作品が邦訳され、9月上旬に出版されることが25日、分かった。

 タイトルは「ルパン、最後の恋」。41年に最後の作品が刊行されて以来、同シリーズ約70年ぶりの“新作”となる。

 出版元の早川書房(東京)によると、ルブラン晩年の36~37年ごろに執筆されたとみられる。中年のルパンが、陰謀に巻き込まれた資産家の娘を守るストーリーで、平和主義者の側面も描いている。ルブランの遺族が原稿を保管していたが、今年5月にフランスで出版、話題を呼んでいた。

 「ルパンの脱獄」「奇岩城」などスケールの大きな活劇で知られるアルセーヌ・ルパンは、シャーロック・ホームズと並ぶ冒険推理小説の英雄。

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2012年7月25日のニュース