谷原章介 意を決して…大先輩・渡辺謙にタメ口!?

[ 2012年6月18日 06:00 ]

吉田茂元首相役の渡辺謙(左)と白洲次郎役の谷原章介

 俳優の渡辺謙(52)が吉田茂元首相を、谷原章介(39)がその“懐刀”と言われた白洲次郎を演じるドラマが制作中だ。9月スタートのNHK土曜ドラマ「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~」(後10・00)で、2人は初共演。谷原演じる白洲は、戦後の日本政府代表として連合国軍総司令部(GHQ)との交渉に当たり、司令長官マッカーサーを一喝したとされる人物。吉田元首相を「じいさん」と呼ぶなど「2人の関係は疑似父子のようだったので、そこはしっかり演じたい」と谷原も気合が入っている。

 そこで“世界のケンさん”こと渡辺が、谷原に命じたのは「普段からオレとタメ口で会話しろ」という異例の指令。これには谷原も「相手は世界で活躍する大俳優。“そうだよねぇケン”なんて言えないですよ」と苦笑いしながらも「そこまでの思いを持って役にぶつかっている渡辺謙さんに僕も応えなければ」と発奮。体重を8キロ増やして役作りをしてきた渡辺が、撮影の合間に弁当に加え、揚げ物まで食べているのを見て「ケン、まだ太る気?」とタメ口をきくなど、今ではすっかり役になり切っている。

 ドラマは戦後の米軍占領期を舞台に、日本を復興に導いた吉田元首相と周囲の人々の激動の日々を描いた物語。谷原はこのドラマを「自分のキャリアの折り返し地点になる」と位置づけており「これを演じ切った時、自分がどこへ行くのか、その方向が見えてくる気がする」と力が入っている。

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2012年6月18日のニュース