奈良・十津川村の中学校の校歌 さだまさが制作 

[ 2012年2月11日 06:00 ]

 歌手のさだまさしさんが、昨年9月の紀伊半島豪雨で被災した奈良県十津川村に新たに開校する十津川中学校の校歌を作詞・作曲し、完成した校歌が、10日までに同村に届けられた。4月6日に中学校の開校式で披露される。

 村内の4中学校が統合され、村唯一の中学校(生徒予定数82人)が開校するのに合わせ、昨年5月に村が正式に制作を依頼していた。

 校歌は「美しき空 美しき水」で始まり、「吊り橋高く」と谷瀬のつり橋など村の名所がちりばめられている。

 さださんは「自分の故郷への誇りと尊敬を心の中で育んでくれるように、という願いを強く抱いて作りました」などとするコメントも寄せた。

 1995年の阪神大震災で被災した子どもたちのためのケアハウス「浜風の家」(兵庫県芦屋市)の建設を、さださんが支援していた時に村の有志が、名産の十津川材を提供したことがきっかけで親交が始まった。さださんは2009年から村の観光大使を務めている。

【歌詞】

美しき空 美しき水
美しき山 美しき人
温かき里 泉は満ちて
世界遺産 天空の道
千年の祈りを刻む
妖精の里
十津川よ 十津川よ
我がふるさと

愛おしき森 愛おしき谷
愛おしき風 愛おしき人
吊り橋高く 鳥達は舞う
大宙遙か 天空の滝
千年の奇跡を紡ぐ
ぬくもりの里
十津川よ 十津川よ
我がふるさと

溢れる光 溢れる勇気
溢れる誇り 溢れる希望
この志 高く高く高く
助け支え合う仲間達と
千年の未来を創る
我がふるさと
十津川中学校
愛し我が母校

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2012年2月11日のニュース