太田光 第2弾に手ごたえ「批判でも何でもいいから」

[ 2012年1月21日 13:21 ]

第2弾小説「文明の子」発表記念記者会見に登場した太田光

 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(46)が21日、最新小説「文明の子」(20日発売、ダイヤモンド社)の発表記念記者会見を都内のホテルで行った。

 「文明の子」は2010年に発売された「マボロシの鳥」に続く、構想2年で書き下ろしたという小説第2弾。「いいのできたかなっていう、手ごたえはあったけど、最初の時よりもなぜか緊張していました。2冊目のほうが人の評価は意識する僕はスルーされることが一番イヤ。批判でも何でもいいから反応してもらいたい」と緊張気味に話した。

 本格的に執筆し出したのは1年前。そして、昨年3月の東日本大震災をきっかけに大きく変わったという。「去年はいろいろあったから自分たちの文明を一切否定したくもなる。でも、今の日本を作ってきたのは親たちだし、俺たちはみんな“文明の子”じゃないかって思う。今の文明を肯定しにくい状態で何とかして肯定できないかという実験に挑戦した」と熱い思いを語った。

 奇しくも前作の「マボロシの鳥」と同様、今回も鳥の世界が描かれている部分もある。「気がつくと鳥の話ばっかりだなって。あまり意識して書いているわけではないんですけどね。でも、3作目のタイトルが“鳥取”なんですよ」と話し、笑わせた。

 忙しい日々の中で、どうやって執筆している?との質問が飛ぶと、「いいゴーストライターに巡り会えて」とジョークを飛ばしつつも、「常にパソコンは開きっぱなしなんです。楽屋でちょっと浮かんだ時に書いたりの積み重ねですね。短編でありながらも、うっすらつながっている形にした」と真面目に答えた。

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2012年1月21日のニュース