フジ8年連続3冠ピンチ…“ミタの衝撃”に真央で反撃

[ 2011年12月23日 06:00 ]

8年連続視聴率3冠に黄信号がともったフジテレビ

「家政婦のミタ」視聴率40%

 フジテレビが7年連続で獲得している年間視聴率3冠の牙城が“ミタの衝撃”で崩れる可能性が出てきた。

 先週まで、フジと日本テレビはゴールデン(午後7~10時)、プライム(同7~11時)とも12・5%で並び、全日(午前6時~翌日午前0時)ではフジが8・0%で0・1ポイントだけリードしていた。そんな中で「家政婦のミタ」がはじき出した40・0%は大きく、日テレが少しだけリードした可能性がある。

 日テレはもともとバラエティー番組に定評があったが、ここにきてドラマが好調。「妖怪人間ベム」(土曜後9・00)も平均15・8%と好調をキープしている。今年のドラマは各局、東日本大震災を意識し、家族愛や仲間との絆をテーマにした作品が多い中「ミタ」も「ベム」も奇抜な主人公を前面に押し出しながら、実は絆や家族愛を“隠しテーマ”にして視聴者を引きつけることに成功した。

 ただ、フジも黙ってはいない。きょう23日から3日連続で、高視聴率を見込める全日本フィギュアスケート選手権大会を午後7時から放送。年の瀬に「ミタ」という思わぬ“怪物”に襲われたものの、8年連続3冠達成に向けて盤石の編成を整えている。さらに、来年1月16日スタートの月9枠「ラッキーセブン」で、ミタを演じた松嶋を起用している。

 年間視聴率について、テレビ関係者は「3冠の一角を崩しただけでも50億円くらいの広告収入の増収があるのでは」と明かす。フジの7年連続3冠の前は、日テレが10年連続で3冠を獲得していた。首位を奪還するとしばらく黄金期が続く傾向があり、“ミタの衝撃”は今後のテレビ界の潮流に大きな影響を与える可能性がある。

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2011年12月23日のニュース