今年の漢字は「絆」 2位に「災」3位には「震」

[ 2011年12月12日 14:05 ]

京都・清水寺で今年の世相を表す漢字「絆」を揮毫する森清範貫主

 日本漢字能力検定協会は12日、2011年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「絆」に決まったと発表した。

 京都市の清水寺・森清範貫主が「清水の舞台」で、縦1・5メートル、横1・3メートルの越前和紙に、特大の筆で「絆」と揮毫した。

 東日本大震災や紀伊半島豪雨などの大規模災害で、家族や仲間との絆の大切さをあらためて知ったことや、ワールドカップで優勝した女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」のチームワークなどが理由に挙がった。

 2位は「災」(2万8648票)、3位は「震」(2万6972票)。4位は「波」、5位は「助」で、以下「復」「協」「支」「命」「力」の順となり、東日本大震災を連想させる漢字が続いた。

 森貫主は「手を一つに携えて、震災から復興していこうと日本や世界の人々が思っている。心を込めて、書かせていただいた」と話した。

 「今年の漢字」は1995年から始まり17回目。昨年の漢字は、猛暑で熱中症にかかる人が続出したことなどを反映して「暑」だった。

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2011年12月12日のニュース