恩人の死悼む幸四郎「発想が斬新。西欧的な肌触りがあった」

[ 2011年12月10日 17:01 ]

 10日死去した脚本家市川森一さんが担当したNHK大河ドラマ「黄金の日日」「山河燃ゆ」に主演した俳優松本幸四郎(69)が同日、「恩人だった。素晴らしい才能の持ち主」などと市川さんの思い出を語った。

 「僕たち親子にとって、広く世間に認知してもらうきっかけをつくっていただきました」

 1978年放送の「黄金の日日」が、大河ドラマ初主演となった松本。娘で女優松たか子(34)も、やはり市川さんが手掛けた大河ドラマ「花の乱」に招かれ、それがテレビドラマ初出演となった。

 市川さんは「黄金の日日」で武将などではなく経済人を、「山河燃ゆ」も大河ドラマでは初めて昭和を描いた。「発想が斬新で、常に西欧的な肌触りがあった」と松本。

 市川さんがつくる上質なエンターテインメント性が「三谷幸喜さんら次代の才能に、少なからず影響を与えている」と感じていたという。

 今秋、市川さんが旭日小綬章を受章した際、祝いの花を贈った。たか子に宛てたお礼のはがきに「私はこれから天使ミカエルとなって、いつまでも見守り続けます」とあった。「気になったが、そんなにお体が悪いとは全く知らなかった。これからと思っていたので残念でなりません」と悼んだ。

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2011年12月10日のニュース