渡哲也40年ぶり兄弟共演撮了し「もう十分です」

[ 2011年12月6日 06:00 ]

TBS「帰郷」クランクアップ後の会見で笑顔で話す渡哲也と渡瀬恒彦(左) 

 渡哲也(69)と実弟の渡瀬恒彦(67)が40年ぶりに共演するTBSのスペシャルドラマ「帰郷」(23日後9・00)が5日、千葉県市川市内でクランクアップした。人情味あふれる下町の仲間たちが、確執を抱える医師兄弟を温かく包んでいく物語。ラストシーンの正装姿で会見に臨んだ2人は「プライベートではしたことがない」と照れ笑いで握手した。

 収録は真剣勝負だった。渡瀬が渡の顔面を花束で叩く激しい兄弟げんかのシーンなど、71年のNHK「あまくちからくち」以来の共演に、全力で演じ合った。渡は「身内で言いにくいが、私をはるかに超えた俳優になった。私はボール気味のストレートしか投げられないが、弟はフォークとか、スライダー、カーブも投げられる」と味のある俳優に成長した渡瀬を持ち上げた。

 渡瀬は「撮影が終わってある種の寂しさを感じている。共演の皆さんが出てくれるならまた兄弟共演をやってもいいかな」と笑顔を見せたが、渡は「弟とやるのはもう十分です。遠慮します!」と話し、笑いを誘った。

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2011年12月6日のニュース