空から銀色の物体が!通天閣騒動“犯人”は「カイジ」

[ 2011年10月27日 06:00 ]

通天閣でヒット祈願の豆まきをする藤原竜也(左)と佐藤東弥監督

 大阪のシンボルとして親しまれている通天閣(大阪市浪速区)から、銀色に塗られた落花生が降ってくる“珍事件”が26日、発生した。

 正午すぎ、通天閣前の路上で客の呼び込みをしていた串カツ店の男性店員(27)が「金属製の何かが降ってくる」と110番通報。浪速署員7人とパトカー1台が現場に駆けつけ、30分ほど付近を捜索。道路に落ちていた落花生を証拠品として回収するなど、騒然となった。

 実はこの落花生。映画「カイジ2~人生奪回ゲーム~」(11月5日公開)のヒット祈願のため、主演の藤原竜也(29)と佐藤東弥監督(52)が通天閣の展望台屋上(高さ約100メートル)からまいたものだった。主人公が難攻不落のパチンコ台に挑む内容から、落花生を殻ごとスプレーで銀色に塗ってパチンコ玉に見立て、午前11時45分から約20分間「鬼は外!福は内!」の掛け声で豆まきした。

 通天閣での豆まきは節分の恒例行事で、藤原は「気持ちよかった。もう一回やりたいね」とご機嫌だったが、季節外れで、しかも銀色の落花生の落下に、通行人らは「なんや、なんや!」と大騒ぎ。最近、通天閣に隣接する13階建てマンションから乾電池や生ゴミを投げ捨てる迷惑行為が頻発していることもあり、串カツ店店員が通報した。

 結局、ヒット祈願の取材に訪れていた報道陣が、署員に事情を説明して事態は収束。署員の一人は「オチがつきましたわ」と苦笑いだった。通天閣と配給の東宝は、節分の豆まきと同じ要領で行うため事前に警察に申請しておらず、東宝は思わぬ騒動に「ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません」と謝っていた。

 ◆「カイジ2」 累計発行部数約2000万部の人気漫画が原作。09年公開の前作は興収20億円を超えるヒット。伊勢谷友介(35)吉高由里子(23)香川照之(45)生瀬勝久(51)らが共演

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