俺でいいの?岡田将生“最年少”頼朝役&ナレーター

[ 2011年8月9日 06:00 ]

NHK2012大河ドラマ「平清盛」出演者追加発表で、記者の質問に笑顔で答える、(左から)平清盛役の松山ケンイチ、源頼朝役の岡田将生、北条政子役の杏

 人気俳優の岡田将生(21)が来年のNHK大河ドラマ「平清盛」で、ドラマのキーパーソンとなる源頼朝を演じる。8日、東京・渋谷の同局で発表された。大河史上、もっとも若い俳優による頼朝。同時に史上最年少でナレーションも担当する。

 「俺でいいの?と思いました」。大河初出演で、しかも松山ケンイチ(26)演じる主人公・平清盛の運命に大きな影響を及ぼす頼朝役。岡田は発表会見の壇上で、まだ信じられないといった表情を見せた。

 「俺でいいの?」という素直な感想には、頼朝という大役以外にもう一つの意味があった。大河50年の歴史で、もっとも若いナレーターにも抜てきされたのだ。大河のナレーションといえば、1988年「武田信玄」の若尾文子(77)ら、ベテランが務めてきた。これまでの最年少は、2004年「新選組!」の小寺康雄アナウンサーで放送当時34歳。今回の岡田は、えとひと回りの記録更新となった。

 磯智明プロデューサーは「局のアナウンサーやベテラン俳優では、全て分かって話している感覚になってしまう。清盛と同じ世代の俳優を据えることで“生”な感じを出したかった」と起用理由を説明。岡田が昨年、映画「悪人」「告白」でクセのある演技を見せたことも決定を後押ししたという。

 岡田演じる頼朝は、放送初回の最初のシーンから登場する重要な役どころ。「歴史にうとくて…。学校の歴史の教科書から勉強している段階です」と苦笑い。妻の北条政子役は“歴女”の異名をとる歴史オタクの杏(25)。心強い伴侶を得て「こんな若輩者ですが、なぜ選ばれたのかを考えながら演じたい。いまはワクワクしている」と力強く語った。撮影は18日に岩手県奥州市のえさし藤原の郷で始まる。

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