小澤征爾氏 「原子力を使わなくても生活できる国に」

[ 2011年7月11日 20:01 ]

 世界文化賞の受賞が決まった指揮者の小澤征爾氏が、主催の日本美術協会を通じて東日本大震災についてメッセージを寄せ、「原子力を使わない国に」などと訴えた。

 小澤氏は、阪神大震災や米中枢同時テロ後の公演の経験から「音楽で心が休まり、心が一つになった」と紹介。ただ、東日本大震災はあまりにも激烈で、音楽が役に立たないと思うこともあったと明かしている。

 福島第1原発事故については、広島と長崎に原爆が投下された歴史に言及した上で「原発の問題をここでいい方に持っていかなければいけない。日本人には強い力があると信じている」とした。

 具体的には「原子力を使わないでも生活できる国になること」を挙げて「それが日本の力を示す一番のチャンス。若い世代がどうやってそのことを分かるかが、これから数カ月の問題だと思う」と指摘した。

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2011年7月11日のニュース