吉本芸人が全国に住む!被災地担当「盛り上げまっせ」

[ 2011年4月28日 06:00 ]

西川きよしを中心に、各お笑い芸人は「地域のため、頑張るぞ!」と元気いっぱい

 お笑いでの地域活性化を目指す吉本興業が27日、47都道府県に住まわせる47組の「住みます芸人」を発表した。「あなたの街に“住みます”プロジェクト」の一環で、各都道府県のエリア担当社員と芸人が、地域の魅力を発信していく。東北など被災地の復興をサポートできるようなプロジェクトも立ち上げる。

 発表会見は、甲子園球場を舞台にした高校野球のようだった。47人の社員が担当エリアのプラカードを持ち、「栄冠は君に輝く」の伴奏が流れる。熊本県担当の芸人「もっこすファイヤー」と、社員の竹口明希さん(24)が代表して「愛するふるさとを盛り上げて、盛り上げて、盛り上げ抜くことを誓います」と宣誓した。

 来年4月に創業100年を迎える吉本興業のプロジェクトの一環。約5000人から選ばれたエリア社員と、面接で選ばれた「住みます芸人」が、出身などの縁はなくても現地に住み込み“オラが街”を盛り上げる。

 とくに東北地方などの被災地を担当する芸人の思いは熱い。福島県の「ぺんぎんナッツ」の2人は「福島原発の放射能が言われているが、本当に危険な区域はどこなのか。僕らが情報源となりたい」と強調。本当の“地元の声”を世間に届けることを誓った。

 岩手県の「アンダーエイジ」は「何かできることはないかと2人で話していると、この企画が目に留まった。今は何がやれるのかを探して、地域に一生懸命に貢献をしたい」。宮城県のけんぞう(25)も「ぼくのおばあちゃんが、1人で宮城に住んでおり、身近な問題だ。避難所に行って、炊き出しなどのボランティアをしたい」と意気込んだ。

 応援に駆けつけた先輩の西川きよし(64)は「君らはすでに、この段階で注目を浴びている。僕の時は、単なる吉本(新喜劇)の通行人だった。最後まで尻を割るな!」とゲキ。桂三枝(67)、島田紳助(55)、ダウンタウンもVTRで応援コメントを寄せた。和歌山生まれで奈良育ちの明石家さんま(55)も映像で「奈良と和歌山のタレントが駄目な場合はいつでも行く心構えでおります。タレントは誰か知りませんけど力を見せていただきたい」とメッセージを送った。

 各芸人は5月13日に行われる「引っ越しセレモニー」以降、現地への住み込みを開始する。

◆被災地のエリア芸人◆ 
北海道 クマップ
青 森 キューティーブロンズ
岩 手 アンダーエイジ
秋 田 桂三若
宮 城 けんぞう
山 形 三浦友加
福 島 ぺんぎんナッツ
茨 城 オスペンギン
栃 木 上原チョー
群 馬 アンカンミンカン
埼 玉 フラッパー☆
千 葉 ゴールデンボーイズ
東 京 LLR
  

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