カウス事件 前田記事で週刊朝日に賠償命令

[ 2011年1月25日 18:49 ]

 吉本興業所属の漫才師中田カウス宅に2009年に脅迫文が送られた事件で、漫才師前田五郎(68)が「週刊朝日の記事で犯人と名指しされた」として、出版元の朝日新聞出版と記事執筆者に、慰謝料など計8300万円を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は25日、計550万円の支払いを命じた。

 週刊朝日側は、前田が否認しているとの記載もあり、犯人とは断定していないと主張。しかし村岡寛裁判長は、見出しが「『犯人』は吉本芸人だった!!」で、前田の顔写真も付いていた点に触れ「週刊誌では本文を精読しない読者もおり、原告の社会的評価を著しく下げるものだ」と述べた。

 判決によると、記事は09年6月5日号に掲載され、フリージャーナリストが執筆した。

 週刊朝日編集部は「判決内容に不服なので、執筆者とともにただちに控訴した」とコメントしている。

続きを表示

2011年1月25日のニュース