間寛平 いよいよ21日ゴール!“ドン”もエール

[ 2011年1月20日 06:00 ]

神戸市垂水区にゴールした間寛平

 前立腺がんを患いながらマラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に挑戦中のお笑いタレント・間寛平(61)は19日、21日に到着する大阪の終着点に向けて兵庫県内を東上した。また、同じ病気と闘いながらプロゴルファーとして活動する“ゴルフ界のドン”杉原輝雄(73)がこのほどスポニチ本紙の取材に応じ、「長く活躍するために、治療に専念することも大事」とゴールした後の助言を送った。

 寛平が前立腺がんを公表したのは昨年1月。その後、治療による渡米のため2カ月中断したのみで同6月にマラソンを再開し、現在はゴールを目前に。そんな寛平の動向について、杉原はニュースで知るだけだったというが「すごい。彼にしかできないこと」と温かい目で見つめていた。

 杉原自身も、98年に前立腺がんを宣告されたが「ゴルフをする時間がなくなる」と手術を拒否。投薬治療などを施しながらレギュラー、シニア両ツアーの出場を続けた。昨年5月には中日クラウンズで世界記録となる同一大会51回連続出場も達成するなど、これまでみせつけてきた“鉄人”ぶりは、世界一周を目前にした寛平の姿にだぶる。

 現在も、前立腺がんの指標となる血中のPSA(前立腺特異抗原)数値を下げる治療を受けており、「今年も(中日クラウンズ出場が)目標。今は調整している」というが、昨年9月には放射線治療で一時体調を崩したことも。当時は味覚がなくなったり、食べたものをすぐに嘔吐(おうと)するなどした。それだけにがんと闘いながら、現役として長く働き続けることの難しさも熟知している。

 ゴールした後も祝賀イベントやアースマラソン出発前に出演していたテレビ番組への復帰など、体をゆっくり休める間もなく多忙な日々が始まりそうな寛平の体調について「あれだけパワーがあれば大丈夫と思う」とコメント。ただ、前立腺がん患者の多い米国で寛平が具体的に「どんな治療を受けたかがわからない」と断った上で「より長く活躍するためにも、徹底的に“退治”しないと。まずは治療に専念することも大事だよ」と経験者にしか語れない金言で締めくくった。

 ◆杉原 輝雄(すぎはら・てるお)1937年(昭12)6月14日、大阪府出身。府立春日丘高校卒。15歳からゴルフを始め、57年にプロ転向。58年の関西オープンでツアーデビュー。ツアー通算28勝。89年には永久シード権を獲得している。プロゴルファーの杉原敏一(46)は長男。1メートル60、57キロ。血液型O。

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