今でも残念…2010年鬼籍に入った芸能人、関係者

[ 2010年12月31日 12:14 ]

 「三百六十五歩のマーチ」などを作詞した星野哲郎さん(85歳、11月15日)。人情の機微や人生の喜び悲しみをこまやかに描写した演歌は「援歌」「縁歌」とも呼ばれた。

 喜劇「てなもんや三度笠」などで親しまれた俳優藤田まことさん(76歳、2月17日)は、テレビ時代劇の「必殺仕事人」で演じた同心、中村主水が当たり役となった。
 シャンソンブームをけん引した石井好子さん(87歳、7月17日)は、日本人で初めてシャンソンの殿堂とされるパリのオランピア劇場でリサイタルを開き、紅白歌合戦にも出場した。
 テレビの“メロドラマ”ブームの火付け役、女優池内淳子さん(76歳、9月26日)は、「女と味噌汁」シリーズも大ヒット。死の直前まで仕事を続けた。
 戯曲「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」のつかこうへいさん(62歳、7月10日)は、戦後の演劇界を代表する劇作家、演出家。病院には舞台の稽古のビデオを持ち込み、病床から電話で演技を指導するなど、最後まで意欲を見せていた。
 「ガチョーン」などの流行語を生んだタレント谷啓(78歳、9月11日)は、クレージーキャッツのメンバーとして活躍。7人組のメンバーはこれで5人が鬼籍に入ってしまった。
 「青い山脈」で一躍、二枚目の人気スターになった俳優池部良さん(92歳、10月8日)は、150本以上の映画に出演。晩年は文筆業を中心に活動し、亡くなる直前まで筆を握った。
 団塊の世代から支持された歌手浅川マキさん(67歳、1月17日)は、公演のため滞在していた名古屋市内のホテルの浴室で急性心不全で死亡しているのが見つかった。
 「1週間のごぶさたでした」の名調子で知られた玉置宏さん(76歳、2月11日)は歌謡番組の名司会者であり、生き字引的存在だった。
 お笑いグループ、チャンバラトリオの南方英二さん(77歳、2月26日)。棺には生前のトレードマークだったハリセンが入れられたという。
 “日本一のおばあさん役者”と呼ばれた女優北林谷栄さん(98歳、4月27日)。90歳を過ぎてから都内の特別養護老人ホームで余生を送っていた。
 俳優佐藤慶さん(81歳、5月2日)は、09年に映画「カイジ 人生逆転ゲーム」などに出演。最後まで個性的で存在感のある演技が光った。
 芸能リポーターの先駆け、梨元勝さん(65歳、8月21日)は「恐縮です」の名フレーズで芸能人に切り込み、多くのスクープを残した。肺がんを公表後も、病床から自身の闘病をリポート。最後までその取材姿勢を貫いた。
 映画「社長」シリーズなどサラリーマン喜劇で活躍した俳優小林桂樹さん(86歳、9月16日)。8月にTBSで放送されたビートたけし主演ドラマ「歸國(きこく)」への出演が決まり、5月上旬の顔合わせには出席したが、その後、事務所から体調不良を理由に降板の申し出があった。
 「別れても好きな人」の歌手シルヴィアさん(52歳、11月28日)は昨年に肺がんが見つかり、闘病生活を続けた末の若すぎる死だった。

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2010年12月31日のニュース