宝塚と元生徒、調停成立…退学撤回、卒業と認定

[ 2010年7月14日 18:58 ]

 タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)から非行を理由に退学処分を受けた女性(19)が、学校に生徒としての地位確認などを求めた訴訟は14日、神戸地裁で調停が成立した。

 原告、被告双方が明らかにした調停条項によると、学校は退学処分を取り消し、女性がことし3月1日付で卒業したと認定。女性は宝塚歌劇団への入団を求めないとしている。慰謝料や謝罪の有無は明らかにされていない。
 女性は2008年4月に入学したが「万引をした」などとして退学処分になった。女性が仮処分を申し立て、地裁は「万引したと認める証拠はない」として生徒の地位を認める決定をした。それでも学校が登校を拒んだため、女性が09年11月に提訴。和解協議を経て、7月6日付で調停に付された。
 学校側は「裁判という形で争うことになってしまい遺憾に思う」とのコメントを発表。女性の母親は14日、記者会見し「娘の名誉は完全に回復されたと思う」と話した。女性は「望みを認めていただきうれしく思うと同時に、舞台に立つ夢がかなわなかったことは大変残念です」とコメントしている。

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2010年7月14日のニュース