「まるで絵のよう」海老蔵の宙乗りにロンドンっ子大拍手

[ 2010年6月5日 11:07 ]

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)が古典歌舞伎「義経千本桜」の「川連法眼館」などを演じるロンドン公演が4日、サドラーズウェルズ劇場で開幕した。

 3幕目の「川連法眼館」の最後で源九郎狐を演じる海老蔵が宙乗りをして、幕が引かれると英国人が多くを占めた満席の場内は万雷の拍手に包まれた。海老蔵が英国で演じるのは2006年の公演以来4年ぶり。

 上演したのはほかに「鳥居前」と「吉野山」。海老蔵は源義経の家来の佐藤忠信と、忠信に化けた源九郎狐の2役を熱演した。英国人の観客は、鳥居前で忠信を演じる海老蔵が花道で見えを切る姿に食い入るように見入っていた。

 歌舞伎は初めてというロンドン在住のフランス人のドクルワさん(29)は「すべてのポーズが絵のようで、動作の美しさとその上品さに驚かされた」と感激した様子だった。

 公演は15日まで。主催者によると、連日ほぼ満席だった06年の公演の時よりも前売りチケットの売れ行きは好調という。(共同)

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2010年6月5日のニュース