3歳で初舞台…二葉百合子、76年目の幕引き 

[ 2010年3月18日 06:00 ]

マネジャーで夫の大村忠さん(右)と握手し、労をねぎらわれる二葉百合子

 「岸壁の母」などのヒット曲で知られる歌手で浪曲師の二葉百合子(78)が17日、都内で引退会見を開いた。

 3歳で初舞台を踏んでから76年目での幕引きを「60周年の頃から声の出るうちに辞めようと決めていた。幕を下ろそうと決めたのは昨年暮れ。元気ないまだからこそ決心しました」とし、背景に歌手としての美学があったことを強調。6月23日にアルバム「百年桜」を発売し、7月26日の福島県いわき市公演から11月12日の宮城県石巻市公演まで東北ツアーを敢行。来年3月の東京公演(場所など未定)をラストステージにする予定だ。
 「戦前、戦中、戦後と休まず歌わせていただきました。休んだのはお産の20日間だけ。今は苦労も悲しみもすべて消えて、本当にいい思い出ばかり」と回想。一番の思い出は「岸壁の母」で「この平和な時代に、この歌を歌わせていただくたびに平和が続くよう祈っています」。
 今後は「二葉組」と呼ばれる、石川さゆり(52)坂本冬美(42)ら「後進の指導に力を注ぎたい。私の生きがい。だから声は出し続けますよ!」と張り切っていた。

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2010年3月18日のニュース