永ちゃん久々武道館で“タオルマント”初公開

[ 2009年12月17日 06:00 ]

 ロック歌手の矢沢永吉(60)が16日、全国ツアーの最終地となる東京・千代田区の日本武道館での5日間公演をスタートさせた。9月に還暦を迎えた今年を「2回目のデビューだった」と表現。トレードマークのビーチタオルを縫い合わせて作った“タオルマント”を初公開。新作DVDが来週21日付オリコンランキングで最年長1位となることも確定した。

 ステージ終盤。矢沢はタオル(通称スペシャルビーチタオル)を肩から提げて現れた。ライブでおなじみの光景だ。
 しかし、客席を埋めた1万人の観衆からは驚きの声。いつもよりタオルがでかいのだ。2倍はある。ここまで大きいと、もはやタオルというより“マント”だ。
 関係者によると、矢沢自らのアイデアで、この日のために2種類のタオルを縫い合わせて作ったという。歌うのは30年以上前の作品「ディスコティック」(76年発表)。
 矢沢がタオルを掛けるようになったのは噴き出る汗をぬぐうのに、そのたびにスタッフを呼ぶのが面倒になったため。ちょうど76年頃、27歳の時だ。汗が止まらないほど全力で歌いきるのが矢沢の信条であり、タオルはその象徴。特大のマントは“あの頃のオレ”に負けない情熱に満ちている自信の表れだ。
 昨年初めてライブ活動を休止したため、2年ぶりの武道館。1曲目で早くもジャケットを脱ぎ捨てるほど汗だくの熱唱。ステージを囲むように観客がいる武道館特有の空間をしばらく見つめると「これだよ。これが武道館だよ。2年ぶりに帰ってきました!」と笑顔であいさつした。
 自らレコード会社を立ち上げ、2月に初シングルを発売。9月には東京ドームで還暦公演を行い、ドキュメンタリー映画も公開した。「今年はいろいろありました」と振り返り、全国のラジオ局に地道に足を運ぶなどしたことから「2回目のデビュー」と位置づけた。
 東京ドーム公演を収録したDVDは来週のオリコンチャートに1位で初登場する。60代での首位獲得は史上初の快挙。いまの永ちゃんは、確かにあの頃の永ちゃんに負けていない。

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2009年12月17日のニュース