押尾元被告と元マネジャーに逮捕状

[ 2009年12月4日 22:11 ]

 一緒にマンションの部屋にいて死亡した女性に合成麻薬MDMAを譲り渡したとして、警視庁捜査1課は4日、麻薬取締法違反容疑で、元俳優押尾学容疑者(31)の逮捕状を取った。押尾容疑者は11月、MDMAを使用したとして同法違反罪で執行猶予付きの有罪判決を受け、確定している。

 また捜査1課は、押尾容疑者にMDMAを譲渡したとして同法違反容疑で知人のネット販売業者と、死亡した女性の携帯電話を捨てたとして証拠隠滅容疑で元マネジャーの逮捕状を取った。
 押尾容疑者は使用罪の公判で「女性からもらった」と供述したが、捜査1課は押尾容疑者の周辺捜査で、押尾容疑者がMDMAを入手し、部屋に持ち込んだと判断した。
 捜査1課は女性の死亡についても、押尾容疑者の行動と因果関係がなかったか、保護責任者遺棄容疑で捜査している。
 捜査1課によると、押尾容疑者は8月2日、東京都港区のマンションの部屋にMDMAを持ち込み、飲食店従業員田中香織さん(30)に渡した疑いが持たれている。2人はこの部屋でMDMAを飲んだ。
 押尾容疑者は同日午後6時ごろ、田中さんの異変に気付き、午後6時半には容体が急変。午後7時ごろ、元マネジャーに「意識が戻らない」と連絡。約40分後に部屋に着いた元マネジャーらが午後9時20分ごろ、119番した。押尾容疑者はその後、マンションの別の部屋に立ち去っていた。
 元マネジャーは部屋にあった田中さんの携帯電話をマンション敷地内の植え込みに捨てた疑いが持たれている。
 使用罪の公判で、押尾容疑者はMDMAについて「田中さんから1錠をもらい軽い気持ちで飲んだ」と供述していた。

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2009年12月4日のニュース