“日本一ヘタな歌手”「やめてしまったらそれで終わり」

[ 2009年12月4日 11:24 ]

新大久保駅前で熱唱する濱田朝美

 難病におかされ車椅子で路上ライブ活動を続ける歌手の濱田朝美(28)がこのほど、「紅白歌合戦落選記念」と題した山手線1周ライブツアーを行った。

 移動手段は車椅子という過酷な条件のもと、1泊2日、約40時間かけて全29駅を周り、各駅で自作曲「生涯~たった一つの母との約束」を熱唱し、新宿駅東口のアルタ前でゴールした。

 車椅子のバッテリー切れなど幾度となくトラブルに見舞われ、予定していた17時間を大幅にオーバーする40時間での完走。濱田の大きな支えとなったのは、ある男性ファンから向けられた言葉だった。「自分にも絶対にあきらめられない夢がある。あきらめなければいつかはかなう」。この言葉に感動した濱田は「私にも紅白に出たいという夢がある。亡くなった母との約束なのであきらめるわけにはいかない」と歯を食いしばって困難を乗り越えた。

 「あの人の言葉を聞いて、自分と同じ人がいると思いました。今回の1周ライブも、最初は不安でしたが、決めたことを途中でやめたくなかった。やめてしまったらそれで終わりじゃないですか」。挑戦を終えた濱田は「これをバネにしてもっともっと頑張りたい。今年の紅白はダメだったけど来年こそは」と充実した表情を浮かべた。

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2009年12月4日のニュース