青木玲子も出演「75人の会」が46年ぶり舞台

[ 2009年7月27日 06:00 ]

劇団「東宝現代劇75人の会」第24回公演「浅草瓢箪池」に出演する劇団員。前列左から2番目が青木玲子。その左が白井あゆみ

 1963年に上演された菊田一夫氏原作の舞台「浅草瓢箪(ひょうたん)池」が、昨年のスポニチ文化芸術大賞で優秀賞を受賞した「劇団東宝現代劇75人の会」により46年ぶりに上演される。昭和初期の東京・浅草の芝居小屋を舞台に家出してきた令嬢、劇作家、役者たちの悲喜が描かれる。

 劇団1期生の青木玲子(76)は63年時に脇役で出演。今回は劇団のパトロンの妻で出演するが、「実は46年前にはなかった役なんですよ」と笑う。5月に森光子(89)とともに舞台「放浪記」出演2000回を達成。来年5、6月に同舞台の再演が決まったことから、青木の体調を考慮した劇団側が役を振り分けなかった。「75人の会の自主公演だけは出なくちゃ。通行人でもいいの」と1期生としての意地をみせ、演出家に役を作ってもらったという。
 主人公の令嬢を演じる“若手”白井あゆみ(43)は稽古場で「先輩たちの気迫に押されっ放しです」と緊張。出番は少ないが、青木らの存在が舞台を引き締めているようだった。スポニチOBで音楽プロデューサーの小西良太郎さん(72)がパトロン役で出演。東京・池袋の東京芸術劇場で29日から8月2日まで。

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2009年7月27日のニュース