「あっぱれ」さんまシリーズ 21年の歴史に幕

[ 2009年7月27日 06:00 ]

 明石家さんま(54)司会で1988年11月から続き、フジテレビの日曜昼に定着していた「あっぱれ」シリーズが今秋、21年の歴史に幕を閉じる。10月からは、深夜で放送されている「さんまのまんま」が同枠に移動し、深夜で新たなさんまの番組が始まる予定。不況や激化する視聴率争いの影響で各局は編成の大幅な見直しを迫られており、超大物司会者の長寿シリーズも例外ではなかったようだ。

 番組は「あっぱれさんま大先生」として月曜午後7時枠でスタート。さんまとオーディションで選ばれた子供たちがスタジオトークを繰り広げる内容で、相手が子供でもその面白さを引き出すさんまの話芸の真骨頂が発揮され人気番組に成長。出演者の内山信二(27)、山崎裕太(28)、前田愛(25)らは番組卒業後もタレント、俳優として息の長い活躍を見せている。
 90年10月から日曜午後1時枠に移動し、その後も何度かリニューアルや放送枠の移動を繰り返した。07年10月からは、毎回テーマを設定し、それに関する調査を基にゲストとトークする番組「あっぱれ!!さんま新教授」を放送。15年にわたって続く日本テレビ「恋のから騒ぎ」(土曜後11・00)、13年続くTBS「さんまのSUPERからくりTV」(日曜後7・00)などとともに、さんまが数多く抱える長寿番組のひとつとして人気を博してきた。
 後番組には、さんまがゲストを招いてトークする「さんまのまんま」(土曜深夜2・20)を枠移動させる。こちらも85年4月にスタートした長寿番組で、深夜では異例の高視聴率を記録している。ほかに、さんま司会の深夜番組が新たにスタートする予定という。
 番組関係者は終了の理由について「丸20年を迎え番組としての使命を終えた感もあり、ひと区切り付けることにした」と説明した。最近は視聴率で同時間帯のテレビ朝日「新婚さんいらっしゃい!」(日曜後0・55)に苦戦を強いられており、TBS「噂の!東京マガジン」(日曜後1・00)と2位争いすることが多かった。

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2009年7月27日のニュース