カウス断言「思い当たる犯人の目星はひとつ」

[ 2009年6月25日 06:00 ]

襲撃犯の思い当たる節があると話した中田カウス

 25日の吉本興業の株主総会を前に、今年1月の路上襲撃や脅迫状事件で渦中にある漫才師の中田カウス(59)が取材に応じた。「襲撃と脅迫電話、それと脅迫状はまったくの別もん。思い当たる節はひとつしか考えられない。闇にはどんどん光を当てていきます。情報も集まってきています」と明言。警察の捜査でも襲撃犯の絞り込みが進んでおり、あらためて早急な真相解明を訴えた。

 「去年の暮れから、暴力でくる可能性はあると思ってました。“闇社会から狙われるカウス”にしたかったのではないかと。そんなカウスを置く経営者は痛いところを握られているという印象にしたかったんでしょう」
 カウスが予測する路上襲撃の目的は、現経営陣の追い落としにあるというのだ。大荒れの株主総会を演出するための仕掛けと見ている。襲撃犯について具体的な言及を避けたものの目星はついている様子。関係者によると兵庫県警にも個人名で情報が寄せられており、大阪府警も本格捜査。ほかにも複数の情報で、同一人物の名前が浮上しているという。
 「僕はそういうスジの人たちと付き合うこともない。トラブルも何もない。襲撃は頼まれ仕事と違いますか。犯人はずっと無言でしたわ」
 1月9日、ベンツで移動中に発生した路上襲撃では命の危険さえ感じた。バイクに乗った襲撃犯の凶器はガラスクラッシャー付きの金属バット。ガラスを割ったことで勢いの落ちたバットがこめかみを直撃。全治2週間のケガを負った。カウスは襲撃事件と襲撃翌日にNGK(なんばグランド花月)にかかってきた「ヤマモト」を名乗る脅迫電話は同一犯か、同一グループと見ており、「山本二郎」名の脅迫状事件は別物と推測している。
 「脅迫電話は吉本の内部事情に詳しい者。そうじゃないと○○さんなんて役員の名前は出ない。本物のヤマモトは脅迫状の山本を憎んでいるでしょう。あれが届いたことでまた別の騒ぎになったんですから」
 カウスの周辺は2007年3月に一部週刊誌が報じた創業家側とのお家騒動からあわただしくなった。「株主総会は避けて通れないし最高の機会。まあ、僕はひと株も持ってないんですけど(笑い)。身内であろうが外であろうが脅迫状にいたるまで、すべてに日を当てていきます」。一連の事件の解明が急がれる中、25日、吉本興業の株主総会は開かれる。

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2009年6月25日のニュース