GReeeeN「キセキ」センバツ行進曲に内定

[ 2009年1月14日 06:00 ]

 第81回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の開会式入場行進曲に、GReeeeN(グリーン)のヒット曲「キセキ」が内定した。16日の運営委員会で正式に決まる。同曲は昨年、TBSの高校野球ドラマ「ROOKIES」の主題歌に起用され、デジタル配信で570万ダウンロードを記録。球児たちの“奇跡”を願う曲として、大会を盛り上げる。

 これ以上、行進曲にふさわしい曲はない。昨年4月から7月まで放送された「ROOKIES」は、熱血教師(佐藤隆太)が野球を通じて不良高校生を更生させ、甲子園を目指す物語。“平成のスクールウォーズ”として、球児たちが次々と起こす奇跡が茶の間の感動を呼んだ。最終回の視聴率は平均19・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、5月30日公開予定で映画化も決まっている。番組を感動的に演出したのが、「キセキ」だ。
 ♪明日、今日よりも好きになれる 溢(あふ)れる想(おも)いが止まらない…
 どこまでも前向きに向かっていく描写は、10代を中心に大ヒット。昨年5月28日にシングルで発売され、出荷枚数は60万枚を突破した。オリコンの年間シングルランキングでは4位。携帯電話の着うたはミリオンセールスを29日間で達成し、史上最速を記録。着うたフルも1日で18万ダウンロードなど、記録ずくめ。行進曲の条件となる販売実績は申し分ない。
 一方、TBSによると「ROOKIES」は、あまりドラマを見ないとされる「M1(20~34歳男性)」層が全局全番組を対象としたデータでNo・1を記録した。この主題歌ということで、男性の視聴者が中心となる選抜大会とのイメージが重なったようだ。
 また、GReeeeNは歯科医を目指し、学業と両立しながら活動してきた。「学生の身分ゆえ」として顔は一切明かさず、勉学を重んじるスタイルは「文武両道」の高校野球の精神にも一致する。

続きを表示

2009年1月14日のニュース