堀ちえみ23年ぶり映画“等身大”母親役

[ 2008年7月22日 06:00 ]

映画出演について語る堀ちえみ

 “ママドル”の堀ちえみ(42)が23年ぶりに映画出演する。来年6月公開の「色即ぜねれいしょん」で、原作は人気イラストレーター・みうらじゅん(50)の半自伝的小説。堀は私生活と同じ高校生の息子を持つ母親役で「等身大でそのままやれる。今の自分を残しておくのもいいかなと復帰を決めました」と意欲的。俳優としても活躍する田口トモロヲ(50)がメガホンをとる。

 「色即ぜねれいしょん」は、未経験の性行為にあこがれ、悶々(もんもん)とする高校生を描く青春コメディー。その主人公(キャストは非公表)の母親を堀が演じる。
 映画は1985年の「潮騒」で主演して以来。この間、育児などのため長期に撮影がわたる映画の仕事は断ってきたが、脚本を読み実生活に近い役柄とあって快諾した。
 「実際の方がもっとファンキーかも。昔とは違う感じで演技ができそうなので楽しみ。試写会とかでスクリーンに映る自分を見るのは、すごい感動する。それもまた体験できてうれしいです」
 17歳の長男を筆頭に4男1女を育てる堀は役づくりのため、この1カ月ほど息子たちを見て研究。「自然な流れの中でどういう会話をしているのかチェックしている。息子の友達も家に来るので参考になります」。等身大の役柄をどう演じるか練っている。
 実際に思春期の子供と向き合っているため「よく食べて、よく寝て、身長が伸びる時がモヤモヤする時期。伸びきったら反抗も止まる。一種の風邪のようなもんです」とも。出演のオファーは田口監督からという。ドーンと構えたオカン役が期待できそうだ。
 主人公は、ロックが好きで米歌手ボブ・ディラン(67)に心酔しながら不良になりきれない高校1年生の乾純。「純」という名前も含め原作者・みうらの若き日そのもので、74年の京都が舞台。1人息子を温かく見守る堀の夫役は、リリー・フランキー(44)が演じる。
 22日にクランクイン。ほかのメーンキャストは29日の会見で発表される。

続きを表示

2008年7月22日のニュース