獅童&結子 足かけ3年やっと離婚

[ 2008年3月1日 06:00 ]

3年の年月をかけ正式に離婚が決定した中村獅童(左)と竹内結子

 離婚協議中だった歌舞伎俳優中村獅童(35)と女優竹内結子(27)が29日、正式に離婚した。慰謝料はなく、長男(2)の親権は竹内が持つ。2人はマスコミ各社に文書で「子供の人生を第一に考えながら仕事に取り組んでいく」と強調。足かけ3年にわたった協議は長期化したわりに進展がなく、獅童は長男に一度も会えないまま判を押した。

 05年6月に電撃結婚してから2年8カ月のスピード離婚。そのわりに、結婚期間に短い印象がないのは、一昨年11月からの離婚協議が1年4カ月と長期化したため。これは2人の実際の結婚生活と同じ時間を費やしたことになる。日本中が沸いた大物スター同士の結婚は深いミゾを残したまま幕を引いた。
 獅童は29日午後1時ごろ、代理人とともに東京都杉並区役所を訪れ、離婚届を提出。その後、双方の所属事務所がそれぞれのコメントを文書でマスコミ各社に送付した。
 獅童は直筆のサイン入りで「父親として、子供の人生をより大切に考えながら、役者として一歩一歩謙虚に邁(まい)進していきたいと思っております」とし、父親としてたった1人の長男のことは見守っていくことを強調。成人するまで養育費は払っていくという。
 親権と養育権を持った竹内も、ファンらに心配をかけたことを謝罪した上で「これからも子供の人生を第一に考えながら、女優としても新たな気持ちで一生懸命取り組んでゆく所存です」と、子育てを最優先に仕事をしていくことを明言した。
 「子供の人生を第一に」で一致している2人だが、離婚成立までにこれほどの時間を要したのも、長男への思いが原因。当初から「離婚」には合意していたものの、「長男にひと目会いたい」という獅童側に対し、一刻も早い離婚成立を望んだ竹内側は完全拒否。夫妻が直接会って協議したのも06年末の1度だけ。歩み寄りがないまま時間だけが過ぎていく状態が続き、結局、獅童は離婚協議後1度も長男に会えないまま別れることになった。
 ただ、離婚の引き金になったのが、獅童の酒気帯び運転だったのはまぎれもない事実。その騒動で公私ともに周囲に迷惑をかけた反省をふまえ、離婚届の提出は福岡・博多座での歌舞伎の公演を終え、次に出演するミュージカルの開幕まで時間のある29日を選んだ。
 ◆竹内 結子(たけうち・ゆうこ)本名同じ。1980年(昭55)4月1日、埼玉県生まれの27歳。96年にフジテレビ系ドラマ「サイボーグ」で女優デビュー。その後、NHKの朝ドラ「あすか」、フジ「ランチの女王」「不機嫌なジーン」などに主演した。主演映画「チーム・バチスタの栄光」が現在公開中。1メートル62、血液型A。

 ◆中村 獅童(なかむら・しどう)本名小川幹弘。1972年(昭47)9月14日、東京都生まれの35歳。三世中村時蔵の三男・三喜雄の長男。81年に歌舞伎座で初舞台、二代目獅童を襲名。故萬屋錦之介、中村嘉葎雄は叔父。歌舞伎以外にも映画「ピンポン」、NHK大河ドラマ「新選組!」に出演。1メートル77、63キロ。血液型O。

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2008年3月1日のニュース