ミス日本は「肩幅自慢」鈴木恵理さん

[ 2008年1月29日 06:00 ]

「肩幅自慢」鈴木恵理さんが「ミス日本」グランプリに輝いた

 日本人女性にふさわしい心と健康的で美しい身体を競う「第40回2008年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」(スポーツニッポン新聞社後援)が28日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われ、グランプリに日大2年の鈴木恵理さん(20)が選ばれた。水泳とマラソン好きのスポーツウーマン。初めての応募で2941人の頂点に立ち「天と地がひっくり返ったみたい」と喜びを表現した。

【鈴木恵理さんプロフィル
各賞発表
ミス日本コーナー


 「頭の中が真っ白。人生プランになかった」と驚いた表情の鈴木さん。壇上で大粒の涙が、とめどなくあふれた。「本当は壇上から飛び降りてでも両親のところに行って、胸で泣きたかったんです」と喜びを口にした。
 根っからのスポーツ娘だ。3歳から始めた水泳は今でも続けている。中学、高校時代には東京都大会に出場。競泳の第一線からは退いたものの、18歳で「マスターズ・ジャパン」の個人、団体で優勝した。現在も週に3~4日、4キロほど泳いでおり「あこがれの選手は同じ平泳ぎの北島康介さん。ぜひ一度お話してみたいです」
 マラソンは、トレーニングの一環として始めた。昨年12月、米ハワイで行われたホノルルマラソンに出場。初のフルマラソン挑戦だったが「あきらめるのが嫌いなので、途中でやめようという気には全くならなかった」との言葉通り、ひざにケガを抱えながらも約5時間40分で完走した。
 昨夏に挑戦した「ゆかたクイーンコンテスト2007」でパフォーマンス賞を受賞。それが今回のチャレンジのきっかけとなった。審査員を務めた昨年度グランプリの萩美香さんを見て「すっごいキレイだなあと思って」。特別推薦枠での応募を促されて出場を決意。「でも、なんで自分がグランプリ?って思います。支えてくれた友人、先生、そして家族に心から感謝したい」。賞金100万円と副賞の豪州ペア旅行券は、両親にプレゼントするという。
 これからは自分自身が目標とされる立場。それでも「まだ20年しか生きていないので、世の中を知らない。それに、自分の個性が何なのかも見いだせていない。これからは“一期一会”を大切にして何にでも目を向けていきたい」と話す。将来は、特技を生かしたスポーツインストラクターや客室乗務員を目指すという。
 水泳を続けた影響からか、広くなった肩幅にコンプレックスを抱いていた。「オシャレに興味を持ち始めた頃に、肩幅が広くてはやりの服とか、かわいい服が着られなかったんです」。ただ、その悩みも吹っ飛んだ。「チャームポイントです。きゃしゃな子が多い時代なので、逆に“水泳やってるんだよ”って見せつけてやりたい」と満面の笑みで話した。

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2008年1月29日のニュース