【14日CS開幕】ソフトバンク・柳田　朗希を打つ!　オレが打つ!　PSで一発打てば11連勝中

気合いの入った表情で打撃練習するソフトバンク・柳田（撮影・岡田　丈靖）
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　「2023　パーソルクライマックスシリーズ（CS）　パ」は14日、ファーストステージ（S）が3試合制で開幕する。3位のソフトバンクは2位ロッテと対戦。ポストシーズンで本塁打を打てば11連勝中と“不敗神話”を誇る柳田悠岐外野手（35）は「積極的にいくのみ。3位なので失うものは何もない」と、ロッテ先発・佐々木朗撃ちで、下克上でのCS突破へチームを勢いづける。

　相手先発が佐々木朗に正式決定したZOZOマリンでの最終調整。フリー打撃で柳田は19スイングで柵越え4本。打球が浜風に乗るように、あえて振り上げ続けていた。

　「普段通り、普通に振っていますけど、風が味方してくれるように。今から祈ります」

　強風名物の敵地で今季4本塁打。5月6日には1試合2発もあり悪いイメージはない。ポストシーズンで本塁打を打てば11連勝中と“不敗神話”を誇るそのバットに、風も味方につけての佐々木朗撃ちの期待がかかる。これまで9度対戦し2勝3敗。通算成績こそ26打数4安打（打率・154）だが、全4打点のうち2打点はソロ2発によるものだ。

　令和の怪物相手に対策を問われ「積極的にいくのみ。打席で必死にやることですが、そりゃ、手ごわいですよ」と相手を立てたものの、自慢の一発で強烈なインパクトを残している。21年6月24日の初対戦では先制ソロ含む3打数2安打2打点。プロ4度目の先発で初黒星を付けた。22年8月10日には先制ソロを含む3打数1安打1打点。佐々木朗から2本塁打しているのは柳田と鈴木大（楽天）の2人だけだ。

　チームはリーグ最終戦に敗れ、ロッテが楽天に勝利。順位が入れ替わって1毛差3位でCSファーストSに臨む。「3位なんでね、これが今の実力。まあよく言いますけど、失うものは何もない。そんな感じでやるだけ」と下克上での勝ち上がりを狙う。

　まずは2年連続ファーストS初戦勝利からのファイナルS進出へ勝負の短期決戦。藤本監督はこの日の練習後、努めて明るく言った。「とにかく、明るく、元気よく！」。V逸に加え3位転落と、嫌なムードを振り払おうとしている。発奮材料として必要とされるのが柳田の一撃。主将は言った。「まあ、暗いよりも明るい方がいいんじゃないんですか。挑戦者として、やるだけです。健康で試合に臨むのが一番大事」。万全を期し佐々木朗から始まるロッテに、真っ向からぶつかる。　（井上　満夫）