楽天構想外の銀次「まだまだやれると思っている」 戦力外発表の炭谷は「今は現役を続けたい気持ち」

[ 2023年10月14日 04:00 ]

楽天を構想外となった銀次
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 楽天の銀次内野手(35)が来季の戦力構想から外れていることが13日、分かった。この日で第1次戦力外通告期間が終了したが、すでに来季の契約を結ばないことを通告されている。

 岩手県出身の銀次は盛岡中央から05年高校生ドラフト3巡目で楽天入り。13年は131試合で打率・317と活躍し、球団初のリーグ優勝と日本一に貢献した。「みちのくの安打製造機」と称され、通算1239安打をマーク。近年は主に代打起用だったが、昨季は代打打率・444など勝負強さは健在だった。今季は2軍調整が続き、9月下旬に1軍に初昇格。同25日の日本ハム戦での代打決勝適時打が唯一の安打となった。

 楽天一筋で今季が18年目。ファンから絶大な人気を誇る功労者に球団はフロント入りを打診も、現時点では現役へのこだわりが強く、本紙の取材に「まだまだやれると思っているし、やらなければいけない」と話した。

 また球団はこの日、炭谷銀仁朗捕手(36)に戦力外通告を行ったと発表した。炭谷は19年に巨人にFA移籍し、21年7月に楽天にトレード加入。投手の持ち味を引き出すリードに定評があり、今季は65試合に出場した。球団はポストを用意しているとみられるが現役続行の意思を固めており「びっくりしています。とりあえず、今は現役を続けたいという気持ちがあります」と球団を通してコメントした。

 チームは、今江1軍打撃コーチの新監督就任が週明けにも発表される見込み。選手の世代交代を進めながら若手の育成にシフトしていく方針だ。

 ◇銀次(本名・赤見内 銀次=あかみない・ぎんじ)1988年(昭63)2月24日生まれ、岩手県出身の35歳。盛岡中央から05年高校生ドラフト3巡目で楽天入団。12年からレギュラーに定着し、13年は主に「3番・一塁」として球団初のリーグ優勝&日本一に貢献。14年に三塁手として、17年は一塁手としてベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた。1メートル74、78キロ。右投げ左打ち。

 ◇炭谷 銀仁朗(すみたに・ぎんじろう)1987年(昭62)7月19日生まれ、京都府出身の36歳。平安(現龍谷大平安)から05年高校生ドラフト1巡目で西武入団。06年に高卒新人捕手では51年ぶり開幕スタメン。18年オフに巨人にFA移籍し、21年7月に金銭トレードで楽天移籍。13、17年WBC、15年プレミア12日本代表。18~21年に日本プロ野球選手会会長を務めた。1メートル81、98キロ。右投げ右打ち。

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