森繁和氏 阪神・村上もったいなかったVS石川昂への外角一辺倒 今まで通り厳しい内角突くことが必要

[ 2023年9月26日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―2中日 ( 2023年9月25日    バンテリンD )

森繁和氏

 【森繁和 視点】阪神・村上は2回の2失点で逆転された。龍空を直球で完全に詰まらせた当たりが中前に落ちたのは仕方がない。もったいなかったのは、その前の石川昂にフルカウントから9球目の直球を中前打されたところだ。

 4球目に内角を突いた以外は外角一辺倒。村上が今季大きく飛躍できた要因の一つが、どんな強打者にも必ず内角の厳しいボールを使ってきたことだ。CSや日本シリーズでも大事な一戦を任せられるだろう。カウントを悪くして四球を嫌がったり、また複数走者がいて一発が怖い状況もあるだろうから、特に中軸打者には、投げやすい時に内角を一つ二つ突いておくことが必要だ。外角への直球、カット、フォークはさらに有効になる。

 かつて指導した中日では、常時150キロ超の速球を持たなかった川上憲伸や吉見一起も内角の厳しいコースにコントロールができたからストライクゾーンを広く使えた。村上も絶対に甘い方へ間違えない制球力があるからこその指摘。もっと楽に打ち取ることも可能になる。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月26日のニュース