ロイヤルズがスクイズでサヨナラ勝ち ウィットJRは1周14秒3のランニング本塁打

[ 2023年8月15日 14:47 ]

サヨナラの決勝スクイズを決めたロイヤルズのブランコ(AP)
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 ロイヤルズは14日、地元カンザスシティー(ミズーリ州)でマリナーズを7―6で振り切って39勝81敗。6回まで5―0とリードしながら、8回と9回で6点を献上して1点を追うことになった9回裏の攻撃だったが、このイニングに2点を入れて逆転サヨナラ勝ちを飾った。

 この回、ロイヤルズはマリナーズの5番手、マット・ブラッシュ(25)に対して、ボビー・ウィットJR(23)とマイケル・マッシー(25)の連打などで無死1、3塁の好機を築き、サルバドール・ペレス(33)の中犠飛で同点。そして1死3塁の場面で、途中出場のダイロン・ブランコ(30)が、ブラッシュの投じた球速98マイル(157・7キロ)の初球に対してスクイズを試みた。

 打球は一塁線に転がり、マリナーズの一塁手、ディラン・モーア(31)が捕球できなかったために、三走のサマド・テイラー(25)が生還。ロイヤルズは高校野球さながらの?スクイズ・バントで劇的な勝利を収めた。

 「2番・遊撃」で先発していたウィットJRは5回にランニング本塁打を記録。右翼へのライナー性の一打だったが、マリナーズの右翼手、ドミニク・キャンゾーン(26)が照明の影響で打球を見失い、ボールが右翼フェンス際まで転がる間にウィットJRはベースを一周して本塁に滑り込んだ。

 一周に要した時間は14秒3。AP通信によれば、これはデータ解析ツールのスタットキャストが2015年から導入されて以来、史上4番目の“スピード記録”となった。

 敗れたマリナーズは63勝55敗。ア・リーグ全体では6位にいるものの、7連勝のあとは3連敗となった。

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