【落合×赤ヘル対談】落合博満氏と山本浩二氏の計1046本塁打の打撃論 共通点と違いを語る

[ 2023年8月15日 17:15 ]

収録に臨む落合博満氏(左)と山本浩二氏(撮影・沢田明徳)
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が15日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第3回目として、プロ野球歴代4位の通算536本塁打を放ち、“ミスター赤ヘル”と称された山本浩二氏(76)をゲストに招いて対談を行った。

 通算510本塁打の落合氏と合わせると、計1046本塁打の夢の対談。しかも2人ともにオープンステップという共通点があった。「現役は8年かぶってるんですよね。オールスターで何度かね、話し合いはしましたけどね。どっちがオープンスタンスをしてるんだろうかとか」と落合氏が話せば、浩二氏も「右打ちの極意とかな」と現役時代から打撃論を戦わせていたことを明かした。

 浩二氏は「大したもんや思ったよ、オチのバッティング見てね。バットのヘッドの使い方がめっちゃくちゃうまいよな」とし、バットを手に、ヘッドが必ず立っていたことなどを称えた。

 さらに「オチは打った後のフォローの大きさ」と指摘。落合氏が「だから、打ったらバットを放り投げなさいっていうようなね。普通の選手は当たるときに手首を返す人がいる。それだったら、バットスピードが遅くなるんだろうなと思ってね。そのまま(手首を返さずに)いったら、いくとこなきゃ手首って(自然に)返ってくるだろうっていうことで。ピッチャーにバットを放り投げる感覚でバットを振ってたっていうのはありますよね」と話すと、浩二氏も何度もうなずいた。「それが打球が伸びる秘訣なんだよね。これは、全く一緒なのよ」と話した。

 「ただ、1つ違うのは」として浩二氏は「バットのヘッドを使う(落合氏の)打ち方と、ワシはタイ・カッブ式(のバット)でヘッドスピードで打つタイプやった。オチの打ち方は軽く振って、なんで飛んでいくんだいうくらいの打ち方」と話した。落合氏が「結構、ヘッドスピードは速かったんだよ」と話すと、「それが速く見えないのよ」と浩二氏は話した。

 2人ともオープンにステップという共通点があるが「オープンステップしても、ここ(ステップする左)の膝が開いてなきゃ、外は(ストライクゾーン)ギリギリでも打てるもんな」と話すと、落合氏もうなずいていた。

 さらには浩二氏が内角、外角のコースでヤマを張っていたこと、落合氏は直球1本で待って、変化球に対応していたこと、投手のクセや傾向を克明に記した浩二氏など、色々な打撃論を戦わせた。努力型の浩二氏は、落合氏の独特な感覚などを聞き「こんなやついないよ、本当に」と舌を巻く場面もあった。

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