「1番」完全復活!!ソフトB・三森 先頭弾&適時打&V撃 8月反攻へ「もっともっと打ちたい」

[ 2023年8月12日 05:03 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-4日本ハム ( 2023年8月11日    ペイペイD )

<ソ・日>勝利を祝いお立ち台で特大クラッカーを鳴らす三森(撮影・岡田 丈靖)
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 「1番三森」が完全復調だ。ソフトバンクは11日の日本ハム戦で、三森大貴内野手(24)が決勝打を含む2夜連続の猛打賞に3打点と大暴れした。初回に先頭打者本塁打を放ち同点とすると、1点を勝ち越した2回無死満塁では右前適時打。さらに同点の8回1死二塁から勝ち越しの右中間三塁打を放ち2連勝を導いた。また5番手で登板した松本裕樹投手(27)が8回を3者連続三振に斬ってとる快投で2勝目を挙げた。

 迷いなく振った。4―4で迎えた8回、1死から代走・周東が二盗を決めて1死二塁と広がったチャンス。1番・三森は日本ハムの3番手・池田のカットボールを捉えた。打球はダイビングキャッチを試みた中堅手・江越のグラブの先をすり抜けて右中間へ。勝ち越しの適時三塁打。連日のヒーローインタビューで三森は「チームが勝てたので良かったです」と喜びを表した。

 控えめだったお立ち台とは裏腹に独壇場の活躍だった。0―1の初回、自身5本目の先頭打者アーチで試合を振りだしに戻した。先発・上沢の146キロ直球を仕留め、右翼ホームランテラス席へ運ぶ同点の3号ソロ。「とにかく塁に出ることだけを考えて打席に入った。結果的には完璧に捉えることができ、最高の結果となってくれた」。2―1となった2回には無死満塁で右前適時打を放ち、計3打点と暴れ回った。

 2試合連続の3安打の活躍。打撃不振が続いた春先とは見違えるスイングだ。「どういう形で打席に入ろうかと迷いがあった」と1割台で低迷していた打率は・284まで上昇して3割も見えてきた。

 「キャンプからいろいろと試したりしたけど、うまいこといかないことが多かった。昨年の映像をたくさん確認していいものを見つけて練習した中でだんだん良くなった」。投手との間合いが取れずに苦しんだが、体を小刻みに揺らしてタイミングを合わせるようにして改善。また、グリップエンドに小指をかけてバットを持ち、遠心力を最大限に生かして打球に力が伝わるようになった。「2023年型」のスタイルが確立できている。

 特に1番を任された最近6試合は全試合でヒットを放ち、29打数11安打、打率・379の活躍。打点6、得点6も叩き出し、藤本監督は「今の状態ならば1番を外れることはない」と信頼を深めていた。

 「もっともっと打ちたい。毎試合、結果を出せるように準備をしたい」と三森。完全復調したリードオフマンが8月反攻へチームを引っ張る。(森 寛一)

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