野村謙二郎氏 つなぎ役として存在感を発揮する「2番・野間」 野球観の成長を感じさせる姿が頼もしい

[ 2023年8月3日 05:45 ]

セ・リーグ   広島4ー2DeNA ( 2023年8月2日    マツダ )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】野間の成長をすごく感じる。この日は3四球。先頭・菊池が右前打を放った初回が典型だ。打ちたいはずなのに、じっくり見極めながら7球粘って一塁へ歩き、先制点をお膳立てした。つなぎ役としての存在は大きい。

 送りバントやヒットエンドランなど、いろいろな攻撃パターンを担う2番。自己判断だと思うが、カウント3―1から1球待って安打を放つ、あるいはランエンドヒットの形でつなぐ。野球観の成長を感じさせる姿を今季は数多く見せてくれる。チーム内で2番・野間の評価はかなり高まっていると想像する。

 打線は、浜口攻略にてこずった。分かっていても打ちにくい、特殊なチェンジアップを投げる左腕。選手は、もう一段階抜けてくると表現する。ただ、受けてはダメだ。バットを振りにいかないと。

 見逃しても、打ちにいって空振りしても、同じワンストライク。見ていては何も起こらないが、振ればタイミングが合っているのか否か…が分かり、そこから“じゃあ、どうしよう”という考えが生まれる。今後の糧にしてもらいたい。
 (本紙評論家)

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