広島・大瀬良また勝てず 5回9安打5失点で交流戦7連敗「チームの足を引っ張ってばかりで申し訳ない」

[ 2023年6月14日 06:30 ]

交流戦   広島3―6楽天 ( 2023年6月13日    マツダ )

<広・楽>4回、岡島に先制の3点本塁打を浴びる大瀬良(撮影・平嶋 理子)
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 広島は13日、楽天に3―6で敗れて3連敗となり5月26日以来の4位に転落した。先発の大瀬良大地投手(31)は4回に先制3ランを含む7長短打を浴び一挙5失点。今季のワースト失点で5回降板し4年ぶりの自身4連敗で5敗目を喫し交流戦は19年6月12日から7連敗となった。エースは4月14日ヤクルト戦での2勝目を最後に6試合勝利がなく、チームも波に乗れないでいる。

 すぐには受け入れがたい現実だった。4回、まさかの5失点でベンチに戻った大瀬良はぼんやりとグラウンドを見つめていた。結果的に5回を投げ今季ワーストとなる9安打5失点で5敗目。チームの連敗を止められなかった右腕は短い言葉に悔しさをぶつけた。

 「チームの足を引っ張ってばかりで申し訳ないです…」

 3回まで無安打投球だったが、4回に暗転した。先頭の小深田に許した中前打を起点に1死一、二塁のピンチを招くと、岡島にカーブを右翼席に運ばれ3ランを被弾。さらに鈴木大、太田、山崎に3連打され、2死後、辰己には中越えに適時二塁打を浴びた。

 楽天戦は過去2試合で1勝0敗、計13イニング無失点と好相性を誇っていただけに、まさかの急変だった。これで4月14日のヤクルト戦を最後に6試合も勝利から遠ざかり、19年以来の自身4連敗とトンネルを抜け出せない。交流戦も19年6月12日の日本ハム戦から7連敗。負の連鎖が大瀬良を苦しめる。今季は先制点を献上する試合が目立つ。この日を含め9試合中5試合を数え、成績は0勝4敗。数字が物語っている。

 一方で、直近4試合はクオリティースタート(6回以上投げ自責点3以下)を記録するなど先発としての役割は果たしていた。援護点が少ないことも関係しているだけに、その点も踏まえ「(最近は)リズムに乗っていける投球ができていない。できるだけ、テンポ良く試合を進めていくことが大事になる」と意識して臨んだが、この日も相手打線に攻略を許した。

 新井監督は右腕を思いやった。

 「今までなかなか援護が少ない中で、ずっと試合をつくってくれていた。大地(大瀬良)にだって、こういう日もある。しっかり修正して、また次の登板に備えてほしい」。今季は左太腿裏の炎症や右肘の炎症など、度重なる故障に見舞われながらも、エースとして仕事を全うするために、必死にマウンドに上がっている。悔しい登板が続くが、たまった鬱憤(うっぷん)は次回登板で必ず晴らす。(長谷川 凡記)

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