西武・今井が6回ノーノ―降板 7四球も楽天戦32回2/3連続無失点 「血染め」116球で無傷3連勝

[ 2023年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4-0楽天 ( 2023年4月28日    ベルーナD )

<西・楽>5回、浅村を打ち取る今井(撮影・白鳥 佳樹)
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 西武・今井が「血染め」の116球で、無傷の3連勝を飾った。7四球も6回無安打投球だった。

 序盤にスライダーを投げた際、右手中指に親指の爪が引っかかり出血した。3回はユニホームの右太腿付近に血がにじみ、制球が乱れた。「ひどかったな」と苦笑したが、安打を許さなかった。

 2―0の5回は先頭から連続四球などで1死二、三塁。それでも慌てず鈴木大を151キロ直球で中飛、3番浅村には5球連続直球勝負でこの日最速の156キロで二ゴロに斬った。楽天戦はこれで32回2/3を連続無失点。21年から5連勝とお得意さまだが「これだけのイニングで点を取れていないと、どっちがプレッシャーなのか。冷静に見て、余裕を持って投げられた」と相性の良さを客観的に見極め、冷静に投げ切った。

 指の影響もあり、ベンチが慌ただしくなる場面は多かった。だが松井監督は「6回までは何とかいってほしいと思っていた。投げ切って0で抑えたことは非常に良かった」と称えた。13日のロッテ戦では8回1死まで無安打投球で完封勝利。リーグ3位の防御率1・33とした右腕は「試合で出血することはマウンドに上がるまでの過程で問題がある。1週間、考えて精度が高くなるように練習したい」と指先と自身を見つめた。(福井 亮太)

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