牛島和彦氏　“どん底”巨人、30試合前後までに若手救援陣の見極めを

セ・リーグ   巨人5－7中日 （ 2023年4月16日    バンテリンD ）

＜中・巨＞9回、中日に敗れまたしても最下位転落となり、ガックリの原監督（中）（撮影・椎名　航）
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　【牛島和彦　視点】巨人は今どん底だろう。投手がある程度抑えても打線の援護が伴わず勝ちにつながらない。ただ苦しいが投手陣はそこそこ踏ん張っている。開幕15試合で5失点以上しているのは4試合しかない。

　先発は戸郷以外は新外国人3人と赤星、横川。実績がない投手でローテーションを組んでいるのだから、結果が出るまでには時間がかかる。救援陣はロペスが誤算。大勢につなぐまでの勝ちパターンが確立できていない。誰に7、8回を任せるのかは分からないが、この試合2番手で投げた代木は真っスラがいいし、もう1つ球種を覚えれば面白い。4番手の田中千も球に力があるし、落ちる球もいい。制球が少しつけば十分使える。30試合前後まで救援陣を中心に若手の力を見極めたい。

　坂本はまだ見通せないが、打線全体は上向いている。打線がどこまで投手陣を支え、勝ちを拾っていけるかがチーム立て直しの鍵になる。（スポニチ本紙評論家）