内川聖一氏 13年WBC準決勝での盗塁死は「野球で一番キツい経験」 古田氏は擁護「プロらしい失敗」

[ 2023年2月27日 18:01 ]

内川聖一氏
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 横浜、ソフトバンクで活躍し、ヤクルトに在籍していた昨季限りでNPBからの引退を表明した内川聖一氏(40=九州アジアリーグ・大分)が26日深夜放送のテレビ朝日「WBCバイブル~世界の野球を楽しむ方程式~」(日曜深夜0・25)に出演。13年の第3回WBC準決勝プエルトリコ戦で起きた自身の盗塁死について語った。

 内川氏は過去09、13、17年と3度のWBCに日本代表として出場。「ファインプレーだったり(09年の第2回大会では)世界一の経験もさせてもらいましたけど、第3回で走塁ミスとかもありましたので、野球にとって一番いい所と一番キツい所をWBCで経験させていただきました。試合が始まる前の緊張感は、今の自分ではちょっと耐えられないなと思います」と振り返った。

 番組では13年の第3回WBC準決勝プエルトリコ戦8回、1―3と2点差としてなお1死一、二塁で一塁走者の内川が飛び出してアウトになったプレーを紹介。なぜ内川の盗塁死が起こったのか検証する流れとなり、MCで元ヤクルト監督の古田敦也氏が「あのダブルスチールはプロ野球選手なら分かると思うんですけど、(内川は)セカンドランナーについていかないといけない場面です。だから一塁ランナーの方がセカンドランナーずっと見ていて、(二塁走者の)井端がスタートを切ったのを見たからこそ慌ててついていこうとしたのに(二塁走者が)途中で止まってしまった。あれはプロから見たら内川は悪くないんですよ。一般的な人から見たら内川ミスったなって思うかもしれませんが」と持論を展開。

 内川氏は「僕は特に同点のランナーだったんですよ。なのでスタートで遅れて二塁でアウトになってしまう方がいけないという感覚だったので、行くという“判断”があった時点で僕はスタートを切らないといけないという気持ちが強すぎたのだと思います」と説明。

 古田氏は「もう一つ言うと仮にセカンドランナーがスタート良すぎて、ファーストランナーがちょっと遅れるとキャッチャーというのはセカンドに投げるんですよ。相手のモリーナは“ナンバーワン捕手”なので、そうなってしまうとアウトです。(一塁走者は二塁走者と)一緒のタイミングで行かないといけないという、プロらしい失敗なんですよ」と補足。

 さらに古田氏は「でもこういう事を一般の人が知らないのは内川が言い訳しなかったからなんですよ」と称えた。

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