入来祐作氏が号泣で兄と別れ「いつも近くで見守ってくれると思います」 入来智さん告別式

[ 2023年2月13日 12:45 ]

位牌を持ち、出棺する入来祐作コーチ(撮影・井垣 忠夫)
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 近鉄、巨人、ヤクルトなどで投手として通算35勝をマークするなど活躍し、10日に交通事故で重症頭部外傷のため55歳で死去した入来智さんの告別式が13日、宮崎県都城市の斎場で執り行われた。

 式には親族を除いて約50人が参列。斎場には現役時代のユニホームや写真が飾られ、球団、球界関係者などからの供花110基が並んだ。弔電も多数届き、1989年ドラフトで同期入団だった野茂英雄氏からのものも。式前にはオリックス・中嶋聡監督、小林宏2軍監督などが弔問に訪れ、入来さんの弟で、同チームで投手コーチを務める祐作氏(50)と言葉を交わし、涙を流しながら語り合う場面もあった。

 祐作氏は「兄貴のことなので、これからもいつも近くで見守ってくれると思います。私も父も、まだ元気です。弟と入来家を引っ張っていきたい」と気丈にあいさつ。それでも、棺に所属球団のユニホーム、帽子、記念ボールなどを納める際には号泣。早すぎる別れに涙が止まらなかった。

 ▽10日の入来さんの事故 午後9時50分ごろ、宮崎県都城市野々美谷町の信号のない交差点で発生。都城署によると団体職員の男性(33=東京都葛飾区)が運転する乗用車が、入来さんが乗っていた軽乗用車の右側運転席に衝突。入来さんの車は衝撃で近くの畑に落ち、前部がへこんで大破した。入来さんの死因は「重症頭部外傷」と発表された。軽乗用車と乗用車にはそれぞれ1人の同乗者がいたが、ともに軽傷。乗用車を運転していた男性にケガはなかった。現場は一時停止の標識のある交差点で、詳しい事故原因を調べている。

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