阪神・佐藤輝　窮地救うレーザービーム!湯浅も感謝「テルさんの守備にも助けられた」

セ・リーグ   阪神6ー5中日 （ 2022年6月26日    甲子園 ）

＜神・中＞10回、補殺を決める佐藤輝（撮影・北條　貴史）
Photo By スポニチ

　阪神・佐藤輝がレーザービームで、窮地を救った。同点の延長10回2死一、二塁で、中日・石橋が湯浅から右前打。あらかじめ浅めの守備位置だった背番号8は、目前に弾んだ打球を前進して捕球し、右肩を振り抜いた。キャノン砲を想起させる本塁送球は、ノーバウンドのまま捕手・梅野の元へ。これ以上ない“制球力”で、勝負をかけて三塁を蹴った二走の石岡を、悠々と本塁でアウトにしてみせた。

　1点が命取りとなる緊迫の場面で飛び出した値千金のプレー。湯浅からは「テルさん（佐藤輝）の守備にも助けられた」と感謝された。

　1点を先制し、なおも無死二、三塁で迎えた初回の第1打席で空振り三振に倒れるなど、6打席立ちながらスタメン野手で唯一のノーヒットに終わった。3回の第2打席はフェンスオーバーまであと一歩の中飛に倒れ、天を仰ぐ場面も。バットで貢献できなかったが、持ち味の強肩が際立った。1点を防ぎ、1点で笑った延長11回サヨナラ。最後は歓喜のウオーターシャワーの輪に飛び込んだ。