ダルビッシュ、好調フィリーズ打線相手に9奪三振クオリティースタート リリーフ打たれ8勝目ならず

[ 2022年6月27日 08:33 ]

フィリーズ打線相手に力投したダルビッシュ(AP)
Photo By AP

 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が26日(日本時間27日)サンディエゴでのフィリーズ戦で今季14度目の先発登板。6月はナ・リーグ2位の17勝6敗と好調のチームが相手だったが、6回を投げ7安打1四球3失点、9奪三振のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)で5―3、勝利投手の権利を持って降板した。球数は102球、ストライクが66球だった。

 2回は相手の“スモールボール”にやられた。フィリーズはナ・リーグ4位の46個の盗塁を決め、成功率は2位。先頭の6番・ヘレラが初球を三塁前にバント安打。一死後8番・ストットの時に二塁盗塁成功。ストットが87・7マイル(約141・1キロ)の低目カッターを転がし、ダイブした二塁手のグラブの先に当たって、中前適時打となった。さらに次打者の時にストットも二塁に盗塁成功。2死から1番・シュワバーが低目の85・3マイル(約137・2キロ)のスライダーを右中間に適時二塁打、2点を奪われた。

 だがパドレスは3回に4点を奪って5―2と逆転。ダルビッシュはその後、好調のフィリーズ打線にヒットは打たれたものの、ビッグイニングは許さなかった。フィリーズは6月四球数がナ・リーグ1位の86個、本塁打数は2位の35本で、走者をためて長打で大量点を奪うチーム。ダルビッシュの四球は初回の1個だけで、打球速度95マイル以上のハードヒットは一本も打たれなかった。全投球の半分以上がカッターで、追い込んでから切れの良い直球でバットに空を切らせた。今季最多の9個の三振を奪っている。

 しかしながら交代直後の7回パドレスのリリーフ投手が一つもアウトを取れないまま、四球、安打、3点本塁打で5-7と逆転を許し、ダルビッシュの今季8勝目は消えた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月27日のニュース