レッドソックス・コーラ監督 沢村の課題言及「直球でストライクを取れるようになってほしい」

[ 2022年5月29日 11:01 ]

レッドソックス・沢村
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 レッドソックスの沢村拓一投手(34)が28日3Aに降格となった。今季18試合に登板し防御率3・60で、「なぜ」と思った人もいるかもしれない。直接的な理由としては4日間で3試合に登板、28日はダブルヘッダーなのに起用できないから、オプションでマイナーに落とし、他の休養十分な投手と交換した。

 だがボストンの地元メディア、マスライブドットコムはアレックス・コーラ監督の信頼できるブルペン投手のリストで下に位置すると指摘している。回の途中、走者を引き継ぐ形で好投してはいるが、勝ちゲームの終盤には使ってもらえていない。コーラ監督は沢村の課題について「直球でストライクを取れるようになってほしい。昨日(27日)の試合はスプリットが続いた」と説明する。オリオールズ戦8-9、9回無死一、三塁で登板。一人目の打者を7球で歩かせたが、直球は1球だけで後は全てスプリット。次打者も同じで、最初の12球のうち11球がスプリットと偏った。そのあとはスライダーも交え、直球も使ったが、ワイルドピッチ、犠飛、適時打で3点を追加された(自責1)。

 とはいえ、コーラ監督の頭にあるのは沢村だけではなく、ブルペン全体をいかに再構築するかだ。27日は8対2の勝っている試合を、4人のリリーフ投手の10失点でひっくり返され、「きつい、ブルペンの選択肢が少ない」と訴えた。特に信頼できる右投手が必要だ。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」はコーラ監督はマイナーの若手に期待していると報じている。28日先発でメジャーデビューを果たした右腕ウィンコウスキに加え、マイナーには球が速く三振を取れる投手が少なくない。「面白い投手が結構いて、これから先、インパクトを与えてくれる」と見る。さらに7月になればトレード市場も活発化する。沢村が強豪レッドソックスで輝くには、今一度自身の価値を証明し直さねばならない。

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