牛島和彦氏 しっくりきていないヤクルト・奥川 セットポジションで自然体に立てれば心配ない

[ 2022年2月28日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト4ー9阪神 ( 2022年2月27日    浦添 )

<ヤ・神>ヤクルト先発の奥川(撮影・篠原 岳夫)
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 【牛島和彦 視点】現状の奥川は体重移動とリリースポイントがしっくりきていない。去年は軸がぶれずにコントロールが良かったのに、全部のタイミングがずれている。

 フォームを見て気付いた。走者なしでセットポジションから左足を上げた際、おなかを突き出し背中を反り気味にするから右足かかとに体重が乗ってしまう。これではパワーが伝わらないと、頭を前に戻し、右足爪先へ体重移動するから制球が乱れる。江越の打席が典型的だ。初球は外角に引っ掛けてのワンバウンド。修正しようとしたらすっぽ抜けて死球。あんなピッチャーじゃない。

 ただ心配はしていない。セットで自然体に立ち、ややおなかを縮め右足爪先に体重をかければすぐ直る。この日も、走者が出てクイックになると左足を上げる間もなく軸はぶれなかった。本人もそう感じていたと思う。

 ロッテ・佐々木朗、奥川にはファンや僕らが「見てみたい」選手になってほしい。それが球界を引っ張ることにつながるからだ。

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