ヤクルト・奥川「ちょっと迷いが…」 2回完全から一転 死球で乱れ「失点の仕方が悪い」

[ 2022年2月28日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト4ー9阪神 ( 2022年2月27日    浦添 )

<ヤ・神>初回1死、木浪(手前)相手に投げ込む奥川(撮影・椎名 航)
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 迷いがある。そう話すヤクルト・奥川の表情は晴れない。内容にも、結果にも、満足などできなかった。

 「(うまくいった部分は)ほとんどないです。まだボールを扱いきれてない。ちょっと迷いがある」。迷いは決断力を鈍らせ、思い切りの良さを奪う。キャンプ2度目の実戦登板。開幕カードの阪神相手に3回を2安打1死球1失点。結果を振り返る奥川の歯切れは悪かった。

 最速147キロをマークし、立ち上がりは打者6人を完全。2回1死、5番・佐藤輝は3―1とカウントを悪くしてから直球2球でこの日唯一の空振り三振を奪った。ただ、3回は先頭・江越に死球。内角を狙った直球の制球ミスだった。二盗を許し、続く坂本に右前適時打。「失点の仕方が悪い。反省しないといけない」。口を突くのは反省ばかりだ。

 20日のロッテとの練習試合では2回途中6失点。精度を欠いた変化球を修正すべく、キャッチボールから変化球を投げるなど工夫をしてきた。その成果に高津監督は「内容は悪くない。順調」と評したが、奥川は「(変化球も)まだまだ。フォームもブレがあるというか…。試合に万全で臨めるようやっていきたい」と言った。

 3・25開幕投手の有力候補でもある3年目の右腕。「迷い」を払拭(ふっしょく)することが大役を引き寄せる。(秋村 誠人)

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